はじめに
産まれつきの股関節疾患(先天性股関節脱臼)
股関節のかぶりが浅い (臼蓋形成不全)
※臼蓋形成不全は、軟骨がすり減った時点から「変形性股関節症」と名称が変わります。
従来対象としていなかった18歳未満の若年層の方の治療もお断りすることなく治療させて頂く事となりました。
当治療院は過去16歳から25歳までの股関節疾患をお持ちの方の治療経験はおよそ2000余名を経験してまいりました。
しかしながらこの世代の治療における参考文献も少なく自分自身の治療が本当にこれでよいのか?といった治療に対する自問自答の毎日を送ってまいりました。
そこで各病院の先生方のご指導により、より一層効果的な治療を目指し努力いたしたく考えております。
今までは、この年代(16歳から25歳まで)の方の治療は積極的に行ってまいりませんでしたが、今後はご相談及び治療を行いたいと思っております。
また患者さんにより様々な医療機関をご紹介し、医師との連携を図りつつ、より良い治療法の確立を目指し邁進いたしております。
先天性の方の年代別ケア
16歳以上の方は成長期であり、また妊娠出産といった人生における大きな節目を迎える年代のため、しっかりとサポートしていくことが重要だと考えます。
【16歳から20歳前後】
この時期におきましては、進学または就職といった時期を迎えます。
お子さんが親元を離れ学生生活を送るか、就職により社会に飛び込むといった時期を迎えます。
この期におきましては、医師との手が離れどのように生活していいか最も悩む時期となります。
ある人は医療機関からの解放により、激しいスポーツを行う方、またある人は疾患に対し慎重になりすぎて、まったくスポーツを行わないといった両極端な選択を行う方もいらっしゃるようです。
そこでこの年代に関しましては、「筋肉を柔らかくする」ことをメインに考えます。
1 筋力間バランスの調整法
2 靱帯関節包の調整
3 アライメントの調整
4 骨盤調整
5 脚長差調整
6 膝・股関節さらに足関節の可動域調整及びケア
(各自により上記の優先順位は変動します)
私共は上記関節のケアを主眼として治療にあたっておりますのでご安心下さい。
【20歳から23・24歳まで】
この年代におきましては、就職といった大きな生活の変化を迎えます。面接の際は少しでもきれいな姿勢に見えるようによりきれいな動作ができるよう願う方が多い時期を迎えます。
そこでこの年代に関しましては、「各関節の連動を主眼にし、きれいな動作ができる」ことをメインに考え、運動の指導をさせていただきます
1 骨盤調整
2 靱帯関節包の調整
3 防御姿勢をいかに目立たなくする(お尻を突き出す姿勢や痛みを人に悟られないような姿勢及び動作)
4 脚長差の調整
5 筋力間バランス及び伸筋活用法
6 膝・股関節さらに足関節の可動域調整及びケア
(各自により上記の優先順位は変動します)
【25歳以上】
この年代は、社会人としても大いに活躍し始め、ご自身や友人の結婚式などイベントが多い時期となります。
そこでこの年代に関しましては、「各関節の連動と筋力強化を主眼にし、イベントに対応できる」ことをメインに考えます
また、この頃より関節に違和感を感じる方が多いようです。
1 骨盤の調整
2 靱帯関節包の調整
3 過度の前弯における腰椎間の調整と腰仙関節の調整
4 筋力間バランスの調整
5 脚長差の調整
6 膝・股関節さらに足関節の可動域調整及びケア
(各自により上記の優先順位は変動します)
この年代からは左右のお尻の盛り上がりに差が見られたり
気にしたり、お尻の皺の位置の高低差が目立つ時期となりこれをご自分で調整する方法を指導いたしております。
【出産直後】
当院では出産直後の体操を創っており、ご自宅で行って頂いております。
なお私どもが提唱させて頂いている一つとしては、ご自身に痛みや可動域狭小化の実感がない場合におきましても、先天性疾患の既往をお持ちの方は、30歳35歳40歳45歳といった年代の節目を迎えた際には、必ず股関節専門医がいらっしゃる整形外科での検診を受けていただく事をお勧めしております。
さらには、下記のような方には是非検診を受けて頂く事をお勧めいたします。
1 近親者において股関節疾患をお持ちの方がいらっしゃる場合
2 30歳くらいまでに事故や怪我を経験された方や腰椎・骨盤・大腿骨の骨折を経験された方
産前産後の腰痛改善研究会
看護大学教諭・保健師・看護師・助産師・ヨガ講師の皆様方の共同研究により作成したプログラムです。
妊娠中及び出産後に起る様々な症状を無理なく安全・簡単に解消できる運動法を考え、皆様に体験して頂いています。
妊婦の方でも出産後のダメージを受けた身体でも安全に行える体操法です。
【35歳から40歳以上方】
当院へのお問合せの多い年齢となります。
「先天性股関節脱臼と診断され装具の装着もしていました。
今まで生活において不便に思うこともなかったのですが、急に股関節に違和感を感じ、痛くて歩行もままならない・・・」といったお問合せによりご来院される方が多いのもこの時期に多い特徴です。
通常のゆうきプログラムを指導させていただきます。
(①先天性股関節脱臼の既往がある方は、早期に専門的な治療を受けることをおすすめします。ただ単に電気治療や湿布剤またはマッサージでは、よくなりません
②妊娠・出産をされる方におきましては、妊娠後のケアが手術をするかどうかの大きな決め手になります。できれば妊娠後の骨盤及び股関節の調整をして頂くことをおすすめします。
③違和感を感じ臼蓋形成不全と言われた方は、早期に専門的な治療を受けて頂ければ手術を回避できる可能性がおどろくほど高くなります。ぜひ手近な治療を受けるのではなく、専門的な治療を受けてください。)
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