ぎっくり腰はこうして起こる!
●ぎっくり腰が起こる原因
・心因的要素及び体調不良・寝不足・疲労・ストレス・不注意
・骨格・筋肉・靭帯・関節包・骨盤の歪み
・腰椎の過度の前弯後弯・側弯
・腹圧と腹筋の低下・横隔幕の連動異常・骨盤内臓筋の位置異常
●股関節疾患がある方は、若い時からぎっくり腰が多発の傾向
若年者におけるぎっくり腰は、股関節疾患を内在する場合が多く下肢関節の可動域が悪い(身体が硬い)場合によくみられます。
上記が私共ゆうき膝・股関節研究所のデータとなっています。
要約すれば体の不調・骨盤のゆがみ・筋力間バランスの低下及び基礎疾患が原因と思われます。
ぜひ要約しました原因と思しき組織及び部位の改善を行ってみてはいかがでしょうか?
●受傷直後痛みの部位として
背骨の中央・腰筋の外側部・腰仙関節部・仙骨の周囲
●治療法
世間で言われるぎっくり腰の発症原因を上記と考えるならば、
①安静 ②冷却 ③楽な姿勢をとり患部の炎症を改善する必要があります。
色々な考えがありますが、私共はぎっくり腰はアライメント(脊椎・骨盤・脚長差)の異常により、筋力間バランスのくずれや靭帯関節包への過剰な負担が原因と考えます。
それによって引き起こされた靭帯関節包の損傷や筋肉・筋膜の損傷が原因と考えます。
ぎっくり腰は自分で治せる!
●受傷直後の運動及び治療法
・温熱は禁忌
・冷却安静を行うのが原則
※もし受傷直後に吐き気や震えを感じる場合は骨折の場合もあり得ますので、整形外科の受診をお勧めします
また下肢に放散する痛みや座骨神経痛がある場合は、椎間板ヘルニアまたは脊柱管狭窄症の悪化を疑う必要があります
●ぎっくり腰直後の自分でできる対処法
受傷直後の運動は、冷湿布及び冷却し上向きで寝て膝の曲げ伸ばしを行います
①どの角度の動きがしにくいか?またどの角度の運動はできるのかを把握し、痛みの箇所に冷湿布を貼る
②痛みのない動きの伴わない体操を行う。次いで痛みを伴う運動を少しずつ行い、可動域を拡大していく。(ただし激しい痛みを我慢してまで行う必要はありません。)
●自分でできる運動法
★まずは基本体操として、骨盤の調整・脚長差の調整を行います。
基本体操を行った後に①~⑤の体操を行って下さい。
①痛む側を上にして横になり、痛む側の膝をゆっくり胸に近づけたりまっすぐしたりする。
受傷直後は全ての運動に通ずることですが、痛みを我慢してまで行う必要はありません。
世間で言う小無理はしてもいいが大無理はするなといった言葉が当てはまると考えます。
②上向き寝で、両ひざを90度に揃えて曲げ左右に倒します。30往復を3~5回。
③上向きに寝で、両ひざを目いっぱい曲げ左右へ倒す。30往復を3~5回
④①~③の運動がある程度できるようになり、可動域が増えましたら今度は上半身を起こし、椅子などの安定・固定した物に手を添え、軽く屈伸動作を行います。10回程度
⑤安定した物に手を添え足踏みします。できるだけ膝を上げてください。30回
★個人差はありますが、上記の流れを3~5回して頂くとご自分の足で歩いて帰られる方が多いですので、我慢せず無理なく行って下さい。
●ぎっくり腰2日目
受傷直後よりは、可動域が拡大していると考えますので、初日よりももう少し可動域を広げるつもりで行って下さい。
ただし痛みが増加する場合はすぐに中止して下さい。
①足を肩幅ぐらいに開き(痛みが発生する場合は足の幅を狭めても構わない)次に両足を90度もしくはめいいっぱいに立て左右に膝を倒す(痛みが発症する場合は無理せず倒せるところまでとし目標としては少しずつ可動域を増やしてください)50往復程度
②痛む方を上にして横になり(横向き寝)、下になった足を完全伸展したのち、痛む側の膝を両手で抱え込み胸に近づける。ゆっくり可動域を増やすことを目標とする
③おへその下5~10㎝(丹田)の辺りをなるべく幅の広いベルトで締めます(さらしなどがあればそれを用いる)
椅子に座り、座面に水平に小さく8の字を描きます。(基本体操)
椅子に座れない状態のかたは、寝た状態で腰の腰の8の字を行います
椅子に座れる方は左右への軽い側屈と回旋、寝た状態のひとでは足を肩幅に開き一方の手を挙げ、左右交互に行います。
④寝た状態で左右の肩関節を回旋、以上の手順を行った後膝を左右に倒す運動を行う。ベッドから起き上がり、何か安定した物を持ち膝の屈伸運動
上記を一日4~5回行って頂くことにより回復を早めると考えます。
※炎症が起こっているため、お風呂よりはシャワーをお勧めします。お腹はカイロなどで温めると良いでしょう。
●ぎっくり腰回復後の大切な事
楽になった後はご自身で何が原因でこうなったのかということを考え、繰り返さない体つくりを行うことが最も大切となります。
O脚
O脚の原因としては、脚長差と骨盤の前後のゆがみ・足首の可動域の悪さが大きなウエイトを占めていると考えます。
特に足首は、内返し・外返しを行いひざの内側・外側の側副靭帯の機能を改善し緊張をとることにより、高い効果が望めます。
現在の歩き方は、痛みの軽減に対して最善の歩き方です。
そのため、痛みを我慢してまで「美しい歩き方・きれいな姿勢」を行うことはナンセンスです。
まずは、根本的な脚長差と骨盤調整を行い・足首の柔軟さを意識するで、O脚を治すことが可能となります。
外反母趾
「外反母趾が痛い・・」「外反母趾・・・原因」「外反母趾の治療は?」など、外反母趾にお悩みの方は多いと思います。
外反母趾の原因として、反対足のひざ・股関節疾患における脚長差が大部分を占めると考えます。
例えば、右股関節が悪い方の場合は、左親指の外反母趾の方が多く、痛みに悩まされています。
そこで治療として、脚長差・骨盤調整・股関節痛の緩和と治療を行いますと、大多数の方が外反母趾の痛みの軽減を実感されています。
膝痛の場合も、これと同様痛む膝と反対側の足の外反母趾が痛むことが多いです。
現在の歩き方は、痛みの軽減に対して最善の歩き方です。
そのため、痛みを我慢してまで「美しい歩き方・きれいな姿勢」を行うことはナンセンスです。
まずは、根本的な脚長差と骨盤調整を行い・足首の柔軟さを意識するで、外反母趾による痛みの軽減が可能となります。
便秘は自分で治せる!
膝股関節が原因の便秘は一見全く関係ない様に思われますが、ひざ痛でお越しになる方の6割程度の方は西洋医学での診断によれば便秘と分類されるようです。
なぜ便秘が多いのでしょうか?
①ひざ痛の方は姿勢動作において前傾をていするため、腹筋・腹圧が十分使えず便秘となる方が多いようです。
②膝痛による骨盤の歪みは、骨盤内臓の位置の変化をもたらす、すなわち正常な位置を保つことができず小腸・大腸・直腸に無理が生じる。
③骨盤としては仙骨の位置異常により、排尿排便障害となりうる。
そこで治療法として
①骨盤と脚長差の調整
②腹筋を伸ばし腹圧をつくる
③骨盤底筋群を作る
④腰仙関節・仙腸関節の調整と仙骨の位置を正常に戻す
上記の事柄が膝・股間切通を治療するとともに必要な運動法となります。
中高年におこりやすい子宮脱膀胱脱(膀胱瘤)は自分で治せる!
●骨格からの考察
骨盤の上下・前後・開閉・恥骨結合の位置・腰仙関節及び仙骨の反り返り、脊椎と腰椎の前弯後弯・側弯や猫背・肩甲骨の左右の高低差・下肢関節の異常・筋肉・腹筋背筋のバランス低下(特に腹筋が硬く弱い)横隔膜と骨盤底筋群のバランスの悪化、左右側腹筋と左右殿筋のバランスの低下が原因もしくは複合的な要素が原因と考えられますのでご自身でチェックして下さい。
※当院では前傾姿勢をとるためなのか膝疾患の方に多い症状に思われます。
●骨盤臓器脱の症状
子宮であれば子宮脱、膀胱であれば膀胱瘤、排便機能ならば直腸瘤と言われています。
子宮脱は腟からピンポン玉のようなものが出てきたり、何かがぶら下がっている感じがあります。
膀胱瘤は長時間の立位によって骨盤や膣が圧迫されるような違和感があります。直腸瘤は、排便時の違和感や粘液による下着の汚れや血液の付着、便秘や残便感などのいわゆる排便障害、肛門の閉塞感、肛門痛、湿疹かゆみなども併発します。
●治療法
一般的に一番の原因と言われている骨盤臓器脱の治療について、
骨盤の歪みを正し、脊椎のアライメントの調整、下肢関節の治療、筋肉や横隔膜・骨盤底筋群のバランス・筋力強化、腹筋背筋のバランス及び側腹筋を柔軟、腹圧の調整のため殿筋強化のいづれか各人の原因をチェックして運動を行う。
●自分でできる!骨盤底筋群を作る運動
横向きでの足の突き出し・横向きでの足のけんか・うつ伏せでの両足伸ばし
うつ伏せでの両足首からめてのけんか・両足90度足を揃えて・うつ伏せになって90度足首のけんか・上向きで上半身を起こし足首のけんか、椅子に座って膝をくんで太もものケンカ、足を肩幅に開き両手をひざの横に置き内側にいれる、両手を内側において外に広げる、膝を閉じて足首を絡めてのケンカ、膝を開いて足首を絡めてのケンカ
など、骨盤底筋群を調整及び強化する運動を行うと効果的です。
尚、この運動を行う際には前もって「ゆうきプログラムにおける骨盤・脚長差の調整運動」を行って下さい。
嚥下・咀嚼・排泄運動研究所を開設
ゆうき関節運動研究所の研究員及び外部から専門家を招き、協同研究いたしてまいりました。
その結果、当研究所を開設いたしました。
随時、運動法を発表いたしますので、ご期待ください。
誰にでもできる関節セラピー
この治療法では、
〇西洋医学的には、神経の流れを良くし血流を正常に近づけることにより、回復が早まります。
〇東洋医学的には、ツボと経絡(ツボの位置を線状にあらわしたもの)を同時に刺激できることにより、自然治癒力を高めることが望めます。
関節マッサージ・関節セラピーとは、自宅でできる簡単な経絡とツボ及び筋肉の運動点に対する刺激療法で安全・簡単・効果的な療法です。
応用部位は、足首・膝・股関節・腰・首・肩・肘・手首とご自身の手が伸びる大きな関節において、ほぼ全関節を網羅できる療法となっています。
特徴として、難しいツボの位置が理解できなくても関節周囲の圧迫運動により痛みの解消・腫れ・及び水腫の消散に効果的かつ即効的な効果を有します。
特に関節周囲の靭帯・関節包・腱・肢体の調整には驚くほどの効果がありますので、一度お試しください。
さらに最近では筋肉の起始・停止部や運動点を治療対象に加えることにより、より効果が望めることが分かりました。
いうならば、西洋医学と東洋医学の素晴らしい点をミックスした療法です。
【実際の手技手法の例】
・ひざが痛いもしくはひざを打った(打撲)されますと、無意識にその場所に手のたなごころを当て、指を伸ばし軽く上下に圧迫します。次いで前後左右や8の字に動かします。それにより痛みが軽減するのを実感してはいませんか?それを各関節ごとにより効率的な動かし方を研究して参りましたのが、関節セラピーです。
Q1.ではなぜ、手で軽く圧迫し、まず上下にマッサージを行うのでしょうか?
A.痛みの部分を軽く圧迫することによって、まず、痛みが緩解します。(プリューゲル・アルントシュルツの刺激法則)おそらく打撲などにより、組織が膨隆するのをマッサージで軽くふさいでいるのではないかと考えられます。さらに上下にマッサージすることにより、神経(筋肉)・血液の流れをよくし痛みの緩和と回復への機序を作り上げるのではないでしょうか?(ただし、これは私の推論です)
また、別の方面から考えると筋膜や肢体等は軽く上下に刺激することにより、腱・靭帯関節包・肢体・筋膜を軽くマッサージすることにより、上記の効果が促進されるのではないでしょうか?
※プリューゲル・アルントシュルツの刺激法則とは、弱い刺激をすることで神経機能を喚起し、中程度の刺激で神経機能を興奮させ、強い刺激は神経機能を抑制し、最強度の刺激で静止するという法則である。
そのため、私共は痛みが発生した場合無意識に上記の行動をとると考えられます。そこで自分でできる関節セラピーとしては
①プリューゲル・アルントシュルツの刺激療法を無意識に用います。さらに東洋医学的な要素であるツボ・経絡の調整を行う刺激療法を加味することが必要と考えます。
②片手もしくは両手で行って頂いて構いませんが、必ず筋繊維に平行にして行って頂くことをお勧めします。筋繊維の流れに対し横にはじくことは組織の損傷を増長し回復を遅らせる原因となる得ますので、なるべく特別な事情がない限り行わないでください。
③筋膜療法を有効活用する場合には、必ず肢体の調整をもお願いしたいのと、先ほどお話しましたように筋繊維を横に移動させることは、痛みの発生時では極力避けてください。
④軽く関節セラピーを行いながら痛みが軽減した場合、経絡・ツボに有効的な運動をも行って頂ければ、さらに効果的となります。
⑤経絡・ツボ療法を利用して頂く場合は、患部に手掌をあて、軽く圧迫し、関節の屈曲・伸展・回旋・内旋・内転・外転を行って頂くと、関節周囲のツボ刺激と同時に経絡をも刺激することができますので、ぜひ行って下さい。
最近では、筋肉の起始停止・運動点を調整することにより筋膜をもご自分でコントロールできる治療法となりました。一回の治療時間は1つの関節において圧迫1分間5回程度各回ごとには1分間のインターバルを置いてください。
また、筋肉の療法としては筋肉の運動点(運動点は下肢での目安として太ももならほぼ中央に、下腿なら中央部のすこし上部関節に近い方を行って頂いています。筋肉の場合も起始停止合計1分間を3回・運動点に関しては起始停止合計3分1回起始停止30秒とします。
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